社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

Thank you, ROCK BANDS! 〜UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album〜

「Thank you, ROCK BANDS! 〜UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album〜」聴いた。

イズミカワソラすごい。
全然編成が違う(ピアノとドラムと歌!)のにユニゾン感が残ってる。音数少なくても成立するのが見事。
SKY-HIも小さい編成だろうけど・・・オケ薄い。
スポンジケーキがあるとしよう、その間に産地・時期を選び抜いたフルーツみっちり挟んで材料から泡立て方からこだわったクリーム塗って作り上げたホールケーキがユニゾン
スポンジを横に切ってオムレットにしたのがイズミカワソラ。全く違うけど「此れは此れでアリやな」な。
切った1枚にクリーム塗って苺載せて「はい、ケーキ」と出すのがSKY-HI。其其美味しいけど食べたいのは其れやない、みたいな。
わかるかな〜わっかんねえだろうな〜。

ピロウズピロウズともユニゾンとも違う感じ、最初誰このバンド?って思った。
ケーキで喩えると甘さ控えめのチョコレートケーキ。カフェじゃなく純喫茶的な喫茶店にあるやつ。

9mmは前評判で色々と期待してたが、思ってたより原形留めてる。
めっちゃ9mmそのものだけどメロディが強くて卓郎の声が其処に合ってしまうからだろうか。
朗朗と歌いはる、歌詞わかりやすーい。
上のケーキで喩えると選び抜いた材料で技術もばっちりなとこに「男子はメロン好きだからいっぱい載せるねー」「フルーツってんだからフルーツトマト載せとけ、赤いし見た目豪華だし」「可愛いよね」みたいな。*1
でもそういうのがトリビュートとして正しいバランスなような気がする。

THE BACK HORNは自分のものにしてしまってる、てか「次のシングルのカップリングですって」聴かされても「ええやん栄純曲やろ、なんかユニゾンぽさもあるな」って信じそうになる。
メロディより山さんの声が強いからか・・・単に曲の理解度に拠るのかもしんない。
ケーキで喩えるとオリジナル踏まえつつオリジナリティ出して抹茶ショートケーキになったけど、個人的には「あんこ挟んだりアラザン振ったりしてくださってよかったんですよ」みたいな。

スカパラ堂島孝平みたいにがらっと変わってるのも、トリビュートの醍醐味なような気がする。
ケーキで喩えると元のケーキ見つつプリンアラモードやシュークリーム出してくるみたいな。
堂島さんver.だとメロディの親しみやすさ、持ってる多幸感が分かりますな。田淵すげー。

オリジナルにどれだけ近いかor違うかを語るのは野暮でしかない。
しかしオリジナルを踏まえてどう解釈して気持ちを返すか、がトリビュートの面白さだと思うのです。

そういえば貴雄ちゃんはツインペダルがっつりだが、普段ツインペダルじゃない(と思われる)マツはどうしたんだろう。
・・・という聴き比べが出来るのも有難い。
トリビュートと同じ曲順のスタジオライブ盤もあるのだ。
ブッチャーズのトリビュートは、トリビュートとモノホンを並べたプレイリスト作って聴いてた方もあったとか。
この1作でそれが出来るの、いいな。
ライブのかっこよさ!
しかしコーラスでかい。同期はうっすら。
”3人がライブで何を演っているか”が分かるバランスなのかも。
コーラスコピりたい人には親切設計ですな。

どうでもいいニュース:
矢野顕子がユニゾンカバーしたらどうなるかな。

*1:そういえばミリモバの卓郎誕生日祝いにリズム隊が作ったケーキの味はどうだったんだろう