社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

忌み地 怪談社奇聞録

昨日は朝イチで投票して朝からミスド決めた。
2日連続日付変わってからの就寝なんで眠くて眠くて、結果フローリングの床の上で寝てた。
ワイドなの松っちゃんの話をBGMに。
しまった。

「忌み地 怪談社奇聞録」(福澤徹三・糸柳寿昭/講談社文庫)読んだ。
怪談社という怪談実話蒐集・イベント開催・書籍刊行する団体の集めた怪異話、そのプロセスetc.を福澤さんがレポートとして書き上げた本である。
「このへんは事故物件が多過ぎるな。それが気になんねん」という事で始まったもの。
新耳袋」「九十九怪談」とはまた違う語られ方。
蒐集しようとすると集まってくるものだ。
そんなごっつい怖かったり煽ったりしない、ただただ「こんな事があったなぁ」という話である。
プラス、その話をされた方と怪談社のお二人のやりとり。
怒られたり、警告されたり。
怪談社のお二人が直接書くのではなく、福澤さんがお書きになるというワンクッション挟むところで、独特の風合いが出ている。
行間からナニカが手を伸ばしてくるというか。
ところどころ写真が掲載されているが、白黒で小さなその写真がちょっと見てて冷える。
メインとなる(というか切欠となった街で収録されている話が多い)K市が怖い。
マンション、家、施設といったピンポイントではなく、街全体に何かあるのだとしたら・・・。
何があるのかは分からない、しかし封印されていて「入ってはダメ!」と言われるアパートとか怖いやん。想像するまでもなく。

その場所の水周り・・・池、川、古井戸には気をつけようと思う。埋め立てて造られた土地とか。