「くるりのこと」読んだ。
- 作者: くるり,宇野維正
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2019/04/26
- メディア: 文庫
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・・・ああ、スッキリした。
こういう事書いたり呟いたりするからブロックされるんですよね、きっと☆〜(ゝ。∂)
岸田の引用RTが表示されないので分かった。*4
インタビュアー務めておいでなのは良しとして、何でクレジットに名前挙がってるんだろうね。
最後の対談でインタビュアーとしてオファーした理由は明かされているけれど・・・腑に落ちない。
メインはくるりのメンバーの話だからね。
でもこの人だから聞き出せた話なんだろうと考えれば、敬意を表さない訳にはいかないような気がしなくもないと言わなければ嘘になるのかもしれない。
閑話休題(それはさておき)。
まだ若いロックバンドが無茶出来た、金と時間かけて心ゆくまで音楽制作出来ていた時代の当人達の話である。
まー無茶苦茶である。
音楽という結果を残してるから良いけど、これで音楽がクソだったら碌なもんじゃねえ。
良いプロデューサーとは最適な環境を用意して助言はするが「ああするべきこうするべき」と口出ししない、型に押し込まないもんなんだな。
最初にそういう人達に出会えていたのが良かったのかもしれない。
デビュー以降も、要所要所で”出会うべき人”に出会えている。
岸田は「困っている時に年上の女性に助けてもらうことがすごく多くて」と仰るが。
それはユーミンや矢野さんだけじゃなく、歴代のメンバー、サポートメンバー、エンジニアの谷川さん・・・etc.
誰に見つかるか、が大事なのかもなぁ。それも実力のうちか。
ユーミンの「クライアントからもらった仕事をやるには、ドラマの脚本を書くように歌詞を書いた方がいい」って成程。
サビにどんな言葉を持ってくるか、とか。
第一線を走り続ける事が出来る人は、そういうテクニックも身に付けておられるのだなぁ。
こうやって日本のポップス・ロックの”ええとこ”が引き継がれていくんやなぁ。
今は岸田が学生に教えているのだろう、ご自身で体得されたテクニックと共に。
メンバーチェンジや海外レコーディングについて、当事者にはそう見えていたのか。
折々に雑誌インタビューで「こういう事があってんな」程度には触れていたが、あくまでも遠くから「へーほーふーん」なのだ。
自分からベスト出そうって言う人珍しい、それだけ追い込まれていたという事か。
さとちゃんに関しては「狂ってる」という言葉では甘っちょろいレベルの狂気なのでは。
喩えるととんでもない展開するミステリ・SF*5を読み切って「うわあ・・・」ってなった後にまた読み返した時に気づく何か、みたいな。
因みに山内とBOBOさんにくるりに入って欲しいって言った話は収録されてない。「ROCKIN' ON JAPAN」で読んだぞ。
この本の行の隙間にも、ページの隙間にも、其処にすら載りきらない、くるりの物語があるんだろう。
知るべきならまた何処かで知る事が出来るんだろう。
・・・恐らく活字・書籍に出来ない話の方が多いのだろうと推察される、しかし「毒猿ペピヲ」の由来云々敢えて聞かんのやったらサラッと流しとけ、気になるやんけ。
こんな話もあるけど敢えて書かないって技としてはアリかもしれんが苛苛する。
そういうとこも腹立つねん。
まっさらな気持ちで読みたいのに、どうしてもバイアスがかかってしまう。
どうでもいいニュース:
結成当初からのメンバーが脱退したバンドで上手くいってるバンドっていない、と言われた話が出てくるが、最近はそうでもないような。
THE BACK HORN、ACIDMAN、怒髪天、ブラフマン、フジファブリック・・・苦労はしてはるけど「上手くいってない」とは言えないような。
寧ろメンバー脱退が無くめでたしめでたしってバンドの方が少ないのでは。
*1:10周年の時の「MUSICA」のインタビューでそうのたまって記事に書いた張本人である、同時期の「THE BACK HORNのピンチから10周年を振り返る」的な「ROCKIN' ON JAPAN」の兵庫さんインタビューとの矛盾もあったし、その後の彼らのインタビューを読む限り平林脱退→光舟加入というのは相当の影響があった事が伺える
*2:ってそもそもこういうとこで名前出すのを潔しとしはらへんと思う
*3:「名探偵コナン」sageして「アベンジャーズ」シリーズageする文章はだいたいこの人だ、「アベンジャーズ」の素晴らしさ語るのに他のシリーズsageなくていいだろプロならさァ、こないだもファンが冷静にツッコミ入れ倒してるエントリ読んだぞ
*4:実際は見ようと思えば見られるけどな