社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

天冥の標II 救世群

マニアック過ぎるらしくて「ネットの音楽オタクが選んだ2018年のベストアルバム」に投票した筈がユニゾンしかランクインしてなかった模様。
「情景泥棒」くらい入っててよくね?

「天冥の標II 救世群」(小川一水ハヤカワ文庫JA)読んだ。
”冥王斑”という感染性高い疫病を巡る医師の戦い、感染者の戦い・・・だろうか。雑に言うと。
感染者というか、感染して生き残った人が”回復者”となるが、感染能があるので隔離されたまま、そして彼らの血液からワクチンが作れる。
あまりに酷い隔離のされ方になっていくんだけど、今のこの2019年の世の中の風潮見てたら、フィクションじゃなく生身でも、疾病じゃなくてもこうなってしまうのかもしれないな・・・
で、これも「えっ」なとこで終わる。
最後どこまで話展開していくんだ、そして新たな謎(仮説かも)が提示されて終わる。
後後判るのか、どうなのか。
どこかに続いていくんでしょうな。

そして出てくる羊、ダダー、フェオドール。
フェオドール?Σ(゚д゚lll)

もしかして「天冥の標」シリーズは裏テーマに「言語・思考の異なる者とのコミュニケーション」ってあるとか?
ジョプと圭伍の遭遇からコミュニケーションを取るとこ、カドムとイサリを思い出した。
そして愛って、なんなんだろうな。
一定の時間・物理的精神的距離を共に過ごしていくと、愛しい気持ちというのが生まれてくるのだろうか、仮令歪んだものだとしても。
そこんとこもこのシリーズでどうなるのか。