社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないので、はてブボタンは設置してません。

ここは退屈迎えに来て

「ここは退屈迎えに来て」(山内マリコ幻冬舎文庫)読んだ。
全体的にどんより漂う閉塞感。
何となくプライド高い主人公達。
そりゃ「ここは退屈迎えに来て」ってなるわ。
でも結局“迎えに来て”貰える事はなく、“ここ”に居続けるしかない。
地方都市の、小さなコミュニティの中でほぼ賄えてしまう、男と女も。
抜け出せるコも居るけれど。

時々、何でもかんでも“男と女”に持ち込もうとする人がいるが、こういうコミュニティで生まれ育ってきたんだろうなぁ。
フィクションだと平気だが、生身ではあまり遭遇したくない。

全体的な空気は「Water Lily Flower」のあのイントロのアルペジオがすごく合う。
でもなんか違う気がする。
物語はもっと冷めてる、盛り上がりも何もない。
人肌の生温さはあっても、歌のような温かさ・儚さはない。
その差は実写化で埋まるのだろうか。
ちょっと勿体ない気がする。