社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

山の霊異記 幻惑の尾根/赤いヤッケの男

今週の「週刊新潮」からだべ、とdマガジン見たが、小説は読めないらしい。
例の小説の為にdマガジン解約を保留していたのだが・・・。

「山の霊異記 幻惑の尾根」「山の霊異記 赤いヤッケの男」(安曇潤平/角川文庫)読んだ。

「黒い遭難碑」の時に

山の怪異譚は、ちょっと特別な気がする。
場所として特別というか”非日常”だからだろうか。神様、人ではない存在が近いからだろうか。

と書いていたけれど、プラス”僅かな挙動が即、生命を左右する”という怖さもあるのだなぁ、と読んでて思った。
オカルト的にもね。どれだけ勘が鋭いか、僅かな違いに気がつくか。
”先達”に出会って山の素晴らしさを改めて教わる事もあるし心温まるエピソードもある、しかしそれだけじゃない、それ以外の方が多い。
改めて山は怖いものだと思う。
それを乗り越えて、人は山に惹かれて登ってゆくのだろう、それだけの魅力があるのだろう。
それにしても、きのこ取りの話のおじいさんの事は教えていいんじゃないかねぇ。
見つけられないまま、帰れないまま・・・ってのも悲しいじゃないか。