社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

拝み屋怪談 鬼神の岩戸

怪異モノ読んでる時にインターホン鳴ったら怖い。
郷内さん読んでる時だったんで尚更。

「拝み屋怪談 鬼神の岩戸」(郷内心瞳/角川ホラー文庫)読んだ。
今回も長編ベースにちょこちょこと短編挟まってくるんだな、語り手の事情とかめっちゃ入ってくるねんな・・・と思ったがその短編の入り方が見事で怖さを煽られる。
全部読みきった後で最初の話読むと尚更怖い。もしかしてこの”夫”ってのは・・・とか考えてしまう。
そういう趣味の人って少なくないんだろうか。
妄想でサトリ撃退する人もあれば*1、妄想からタルパ生み出してしまうとか。タルパだって辛いだろうよ。
何だかんだで読んじゃうのは、そういう”怖さ”が他の怪異話とは違うからなんだろうな。
そういうのを楽しみにしちゃうのって、心霊スポット行きたがる奴とあんま変わらんのかも。。。
流石に実際に行きたいとは思わない、郷内さんのような語り手を介して聞きたい、読みたい。
何にせよ、軽い気持ちで心霊スポット行ったり”出会い”たがったりしちゃいかんのである。
「海より来たる」、民話のようだ。
海に落ちた青年にとって不幸でなければよいのだが。でもやだなぁ。

*1:これは本作ではなく以前ネットで見た話、サトリに遭遇した人がBL妄想してたら結果的に撃退しちゃったという話である