社会学的ラブソング・改

ロックと活字とごはんと溜息と。看板に偽りだらけ。あまりはてブされたくないのではてブボタンは設置していません。

エピローグ

「プロローグ」に続き「エピローグ」(円城塔ハヤカワ文庫JA)読んだ。
ネタバレのしようがないけど、出来ればまっさらな頭で読んで欲しい。





朝戸の物語と、クラビトの物語。
オーバー・チューリング・クリーチャ(OTC)と戦う中でOTCの構成物質=スマート・マテリアルを探す物語と、
連続(?)殺人事件を追う(?)刑事(?)の物語。
というあらすじはどうでもいい、よくわからない世界を彷徨う事になる。
この「エピローグ」と「情景泥棒」が頭の中で混じって、訳が分からないけどなんだか面白い。
あれはあれで”他所から干渉される物語”な訳で、「情景泥棒」。
「エピローグ」はそこまで親切ではないけれど。
それにしても今まで読んだ中で一番恐ろしい人類の滅び方である。

と思ってたんだが。
中盤までは。

朝戸の物語とクラビトの物語が合流しそうな辺りから「エピローグ」が独走した。
物語が二転三転どころかぐるんぐるん、文章どころか文字も流れていく。
そこまでぐるんぐるんしておいて、恋愛(ラブストーリー)計算なのかよッ!
と思うけど着地するのはそこではない。
ジェットコースター状態で。でもぐるんぐるん、どこ走ってるか分からない。どこが地面でどちらに向かってるのか分からない。
分からなくていいんだ、分からないから自由に物語に身を委ねて自由に世界にのめり込める。
物語が終わるところで両足ですたっ、と着地出来てるような。
感覚だけが残ってる夢、のよう。
いつも以上に上手く説明出来ない。
やっぱり自分が生きてる、この世界では解像度低すぎて言葉に出来ないんだろうか。

で、やっぱりこれは「プロローグ」で触れられた「小説を書くプログラム」が吐き出したものなんだろうか。
100%そうで、7%くらい違うんだろうか。

また読み返したい。
今度は「プロローグ」「エピローグ」を交互に。