社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

機龍警察 自爆条項

大掃除めんどくさーい!(無事寝坊)

「機龍警察 自爆条項」(月村了衛ハヤカワ文庫JA)読んだ。完全版の方。
ライザの過去描きつつ、現在のIRFとの戦い。
以降ネタバレあるかも。

相変わらず戦闘すごい。
映像で観てみたいわー。アニメ化したら、キリアンは櫻井孝宏なのかしら。
傭兵やるにしてもテロリストやるにしても、訓練・戦闘で弱っちいのは振るい落とされて鍛え上げられてるから、そりゃ容赦なく強いわなぁ双方。
警察内の人間を訓練しても、なかなか立ち向かえなさそう。
”自爆条項”が無かったとしても。
自爆条項についてうっかりネタバレした状態で読んでしまった。割と最後の方まで明らかにされないねぇ。
これがあっても仕事請けるのも余程の覚悟だし、言わば3人分以上の覚悟背負ってる姿もすげえなぁ。
緑もすごい。さっきから「すごい」しか言ってない気がするが。
自分の家族殺した組織の元メンバーと業務で接するのも辛いだろうに、ライザを死なせない。「もっと厳粛な罰を」と。
分かり合えないようで通じる所があるからこそ、心を抉れる、奮い立たせられる。
完全なメンテナンスは技術者としてのプライドもあるのだろうが。

あれ何の小説・漫画だっけか、テロリスト育成の最後/テロリスト最初の任務で「自分の家族を殺す」というのがあったような気がする。
ライザもそうだったのかな・・・と思ったが、そうではなかった。
自ら妹に手を掛けた事に違いは無いが。
なんだかんだ理想掲げても、個人の承認欲求的なモノが勝ってしまうのだろうか。。。
キリアンは生け捕りされると思ってなかった。その前に自爆してそうというか。

沖津と警察他部署・外務省・フォン側との駆け引きも面白かった。
ひょうひょうとしてる方が知恵が回ってる、という。
ややこしくなってきましたな(わくわく)。

あと本筋とは関係ないがIRF襲撃の下りで

ためらわずに車を捨てて逃げ出した者が多かったのも一因と思われる。

とあって、それだけテロだのなんだのが多いという事なんだろうか、地震等の災害も多いんだろうか・・・と考えてしまった。

それと初っ端から9mmパラベラム弾出てきてニヤニヤしちゃった。

どうでもいいニュース:
「自爆条項」以降は文庫にならないのかッ!と思ってたら、これ自体が2017年文庫化だったのか。
「暗黒市場」は来年の夏辺りに文庫化するのかな。待つ。