社会学的ラブソング・改

ロックと活字とごはんと溜息と。看板に偽りだらけ。あまりはてブされたくないのではてブボタンは設置していません。

明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏家業

京極夏彦の本の分厚さは”鈍器”と形容される事があるけれど、某インターネッツまとめで「京極夏彦5冊でひったくり撃退」の話読んでくそわろた。
実際に倒せるんだねぇ・・・。

「明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏家業」(さとみ桜/メディアワークス文庫)読んだ。
ブックレビューで見かける事が多かったもので。
この時に「ランティエ」の書評で紹介されていた本、これである。
うーん。
面白くない訳ではない。
しかし何て言ったらよいのか・・・メディアワークス文庫だから察せよ、というパターンである。
多分2巻か3巻辺りで艶煙さんの過去がどうとか出てくるんだろう?
「ぞわっとして、ほろりと出来る。」とあるけれど、ぞわっともほろりともしなかった。
悪くはない、ただ「ここが良かった!」「ここが面白かった!」と言える箇所が無い、物足りない。
残念なのは妖怪の存在感が無いんだよう。
あくまでも仕掛けの一部でしかない。
仕掛けの一部だけど、その妖怪が”居てる”リアリティがもう少しあったら面白かったのになぁ、ぞわっともほろりとも出来たのかなぁ。
その仕掛けもうまく掛かってないというか。
香澄ちゃん頑張れ!って読む小説なのかもしれない。
帯には「好きな要素しかない話でした」とあるけれど、自分にだって妖怪だの明治だのって好きな要素ばかりだ、それが生き生きしてるように感じられないのがすごく悲しかった。

メディアワークス文庫で面白いのありませんかねぇ。
振り返るとこれで4冊目なんだが、全部地雷踏み抜いてる。いや不発だから地雷踏み抜いたとは言えないのか。
「キャラクターメインでゆるい謎解きがあってほのぼのほっこり気楽に読める作品」というイメージを逆手に取った作品無いんだろうか。
あると思うんだけどな、自分が知らないだけで。
本屋の店先に積んであるのは大抵イメージそのまんまのが多い印象。