社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

山水館~Return of the Legend~ at 神戸VARIT.

「夢の続き」を今年も観られるとは!
例によってこれ書いてる人間について”お察し”の方は、そのまま放置しておいてください。
本文不愉快な方は”そっ閉じ”をお願いいたします。

それはさておき。
まさかのA・B・C同時入場とは・・・びつくりよ。開場時間までに現地着いててよかった。
今回はちゃんとキーボードとドラムが見える位置を確保したぞ。一応。
シンセ5台居た。
セトリは例によって不明だけれど、ロックンロール的な軽さも持った曲が結構あったような気がする。
ヒドラ伯爵の館」だっけか、雷の音どーやって出してるんだろう?同期じゃないだろうし、と思ったら、シンセだったんだねぇ。
後半辺りのMCでネタ的に使ってはって、解った。

※2018/11/17追記 ドラムパッドだったらしい
ハードロックは良いよ。ロックキーボードは良いよ。

MCといえばヨシロウさんの某ネズミーの物真似面白かったんですけども色んな意味*1で笑ってよいのか悩んだ。
ご本人がショックを受けはるほど滑ってはなかったと思う。
某ネズミー彼女の物真似でフォロー入ったりして、流石長年の付き合いは違うな・・・としみじみ。

途中ソロ回しがあって、これが分単位なのが嬉しい。
キーボードは多分デスクリだな。
これや、これが、こういうキーボードが聴きたかったんや!血湧き肉躍る感じの!
(ていうか今日のライブはずっと血湧き肉躍りっぱなしだったよ!
ギターはルーパー使ってはったと思われる。
なるほどな、ギターソロコーナーを一人で弾くのであれば、そういう所でルーパーという手もあるんだなぁ。
しかし何時の間にルーパー部分を録音してはったんやろ。。。
ドラムソロは今年も語彙力を無くす。

山水館のライブ、10~20代の人にも観て欲しい、と思った。
居てはるんやろうけど、もっともっと観て欲しい。
カミコベやフェスでは観られないようなロック、なかなか知る/触れる機会は無いのかもだけど。
ちょっとそんな事を考えた。

去年もだけどライブの後に「お疲れ様会」的なパーティ的なイベントもあった模様。
推しと飲める、的な?
そう考えるといい意味でヤバいな。
とは思ったものの、頭痛治まらなかったので帰宅。*2
当エントリも短縮モードでお送りする。

*1:近隣の方にしばかれそう、とか

*2:入場前に冷えたとかコンタクト最終日とかの所為だなきっと・・・あったかいもの口にしたらちょっと落ち着いた

象られた力

ぼんやりした状態が、名づけられる事で形を持つの、面白い。
現象学がそんな感じだが。
オルタナ」も「推し」も「萌え」も、人それぞれの”定義”があるもののその名称を”名乗る””名づける”事で形を持つ。
後から「オルタナって何だ・・・」「この界隈で”推し”と言うなんて」みたいにややこしくなるけれども。
個人的には「オルタナ」も「推し」も「萌え」も心の中の衝動に似たエモいモノで、経験・学習から”名づけ”られたんだろうな、便宜上って気がする。

「象られた力」(飛浩隆ハヤカワ文庫JA)読んだ。
どの物語も美しい。エモい。
残念ながら自分の持つ言葉では表現出来なかった。
飛さんのお書きになる物語を築いている言葉を脳内再生しないでそのままダイレクトに視覚(或いは聴覚)に突っ込んだら、こういう読後感になるんだろうか。
観る・聴く事で心を侵蝕する存在。怖い。でも魅惑的。

意味あるかわからんけど、1つ1つの物語についても感想を書く。

  • デュオ

この双子の鳴らす音、どんなんやろ。
勿論そういう話ではない。
”名なし”は双子の音から生まれた、姿を持ったんだと思うが、それが双子の音に良くも悪くも作用するとは、それが己の存在を脅かす事になるとは皮肉なもんだな。
下手すりゃ”名なし”すら存在出来なくなるだろうに。実際好意を持った人にトドメ刺されたようなもんだし。
(それでも誰か乗っ取るようにして生きていくのかもしれないが)
そういう物語じゃないんだろうけど、自分にはそんな風に読めた。

  • 呪界のほとり

一番とっつきやすいかも。
スケールでかい。

  • 夜と泥の

開拓する側がされる側を圧倒してしまう訳ではないのだ。
蔡くらい入れ込んでしまえば、幸せなのかもしれないな・・・”圧倒された”事に気づかない/気づかなかった事にして、幻を見続けられてるのかもなぁ。
それにしてもジェニファー・ホールも大変だな・・・地球を出られない娘を思って父がやった事の所為で、延々と繰り返させられてるんだ・・・。

  • 象られた力

文字・言葉のような文様の中にある”見えない図形”とは何か。
何かの“形”の記憶なのか、伝承なのか、“可能性”なのか・・・。
物語の代表として、”それ”を”観る”役割だから「ヒトミ」なのかな。
しかし何でこんなに拡がっていったのだろう。
星を越えて、人・モノの心を掴むくらい魅力的なのか、そうある事で全てを破壊したかったのか。
それは誰の意思なんだろうか。

どの話も、特に「デュオ」「象られた力」は読む毎に違う物語・世界・刺激が広げられていくんだろうな。
年一回くらいのペースで読み返したらどうなるだろう、読み手である自分の心。
物語に侵蝕されていくのだろうか。

ボヘミアン・ラプソディ

映画観に行く時は予告もちょっと楽しみにしてる。
ニートニートニート」「来る」は地味ーに映画館や映画館のあるショッピングセンターに広告はあるものの映像は観られず。
楽しみにしてる・・・とはいえ入場後客席が明るいうちにガンガン流れてるやつを暗くなってからもまた流すって、どうなんだろう。
こないだの「銀魂2」から、何回ブロリー観た事か・・・「ボヘミアン・ラプソディ」の客はターゲットになるのかどうなんだか。
俺には全くそんな風には見えなかったぜ。

ボヘミアン・ラプソディ」を観てきた。
ネタバレ・・・はどこまでどうなのか。
実在する人物の半生を描いた映画だし。QUEENのメンバー2人も「エグゼクティブ・ミュージック・プロデューサー」として参加してはるし。
浜村淳なら余裕で全部喋る、それ聴いてから観ても大丈夫なんじゃないかね。知らんけど。

物語はフレディ・マーキュリーがSMILEを観に行く所から始まる。
あのマイクスタンドにも由来があったのだ。
ブライアン・メイがめたくそブライアン・メイだ。
とか言いつつ知ってるようで全く知らないQUEEN*1の歴史。なので普通にフィクションのように観ていた。
フレディに彼女おってんな、他のメンバーも彼女(奥さん)連れてスタジオ来ててんな。
最初はQUEENが結成され、マネージャー(?)と闘いつつレコーディングで色々チャレンジして、活動が拡大していく姿が描かれる。
Bohemian Rhapsody」のコーラスはロジャー・テイラーがめっちゃ声張ってはってんな。(それはちょっと聞いた事ある)
We Will Rock You」はお客さんも参加出来るように、と足踏み・手拍子を取り入れた。観てて思わず手を叩きそうになったが我慢。
そのまま順調にスター街道を突き進・・・まない。
彼女メアリーとは婚約するものの、別れてしまう。
別れるけれど、ライトでお互いの存在を確認し合える所に住む。
それでも寂しかったんだろうな、フレディ。
メンバーやら何やら沢山の人集めてパーティしたり、どんどん派手になっていったり。
実際のところはどうだか知らないが、フレディは変な男に引っかかっちゃったんだなー、という状況になる。
華やかになるし彼(?)はチヤホヤしてくれるけど、「ファミリー」と言っていたメンバーとは仲違いするしメアリーは去って行ってしまう。
益益深まる孤独。
観てて辛い。。。
雨の中、妊娠したメアリーと別れる際に漸く気づく。
其処からメンバーを呼び集めてこれまでの事を詫びて、オファーのあった「ライブ・エイド」への出演を決める。
(何やかんやでフレディの事を心配してはったんやろなぁ)
しかしその時にはエイズに罹患していた・・・。
ライブ・エイド」は良いライブだった。
映画じゃなくてガチの当時のライブ映像じゃないよね?って位見入ってしまった、何よりお客さんやスタッフ、何処かのお店で観る人達の表情からライブの良さがすごくよく解る。
セトリはまるで遺言のよう、と思ってしまった。

ただ「ボヘミアン胸アツ」みたいなタグ祭りするような映画ではないような・・・兎に角黙って観に行って、鳥肌立てて帰るような映画なのでは。
とか言いつつ、応援上映的な「合唱OK上映」があったらよいな、とは思った。
We Will Rock You」は一緒にアレやりたかったし、「Love of My Life」はスクリーン上のお客さん達と一緒に歌いたかった。*2

どうでもいいニュース:
親指立ててフレディが沈んでいく姿は涙無しには観られなかった・・・
って一回言ってみたかった。

*1:お稽古で聴いたり弾いたりした程度。「Love of My Life」なら今でもピアノ弾けるんじゃないだろうか。その他「I Was Born To Love You」「Don't Stop Me Now」をやった記憶が

*2:歌詞知らんけど

などらきの首

いよいよ読む本が・・・雑誌はあるにはあるが。
棚片付けてる時に出てきた本、再読しよう。

「などらきの首」(澤村伊智/角川ホラー文庫)読んだ。
怪異的怖さもサイコ的怖さフィクションが現実を越える怖さも。怖さの総合デパートや~。(何故か彦まろうとする)
京極堂も出てくるで。(自分もちょっと京極堂思い出しながら読んでたんでびつくり)
その「居酒屋脳髄談義」が一番好きだ。
「ゴカイノカイ」も「居酒屋~」も、結構迷惑だよなぁ、周りの他人からすると。
その不条理さがホラーで、祓われる事でちょっとほっとする。
そういうのを求めて読む・・・んだけど、この短編集にはそうじゃない方が多い。

「などらき~」はこれだけで長編でもよいのかもしれない、と思ったがこれでよいのか。
関学の名前が出てきて「おお!」と思ったら
最後の最後まで気が抜けない。

ホラー・オカルトは正しく怖がらないといかんのだろうな。

21g/カルマの花環/9mm Parabellum Bullet

「9mmの日」スペシャルそういえば観てないわーってもっかい観直した時、iPhoneじゃなくてiPadにしたんだが、iPad+イヤホンだとすげー音が良かった。
ギター3本分かれて聴こえる、ほぼ滝だが。

てな感じで「21g/カルマの花環」聴いて、このエントリ書きかけて放置してました。。。

「Temination」のタイミングで「21g」出来てたとはびっくりだ。
そりゃ暫くお蔵入りしちゃうよなぁ。明るい。
歌詞は当時と変わってるんだろうか。
「僕の知らないところで~」辺りのベース、好き。ちょっと此処で雰囲気変わるよね。
ドラムシンプルだよなーと思ってたら最後に一気に叩き込むのがまた、ね。
「カルマの花環」は曲おんまくそエモいのに歌詞は「神様はどなたと」と上品だったりする。
9mmトリビュートがあるならあればTHE BACK HORNにやって欲しい、山さんの声が若干嗄れ気味で。

「Everyone~」、めっちゃ聴きたかったやつ!
ソロは滝&卓郎でハモってんのかな。聴く前は滝&武田でハモるのかと思っていたが。
今年の9mmは滝+サポートで1本、という事か。殆ど滝やん。
其処を敢えてむぎゅーっと潜り込むようにして3本聴こうとするのが楽しい。全く解らんけど。

チャリティCDは「キャリーオン」が収録されてるので、これでウォークマン達で聴けるわ、とLINE MUSICアプリ消した。
アプリ入れたけど結局「キャリーオン」すら聴かなくなったので。
「Temination」のフランジャーはベース?誰だろう。
(って書いてからよくよく考えたら「生命のワルツ」だよ、どんな間違い方したんだか)
CDコンプしたらこの日のライブ完全再現出来たんだな・・・そいつぁ残念だ。
映像で出ないだろうか。待ってる。
「やっぱり全部収録したCD(orDVD)出します」って言っても、全然怒らないぞ。大歓迎だ!

それにしても転売酷かった。
家族で行ったからうち用に1枚あれば良い、もう1枚行けなかった方に送料程度で・・・なら兎も角(それもほんまはあかんと思う)
フルコンプ2万越えとか、おかしい。
チャリティCDも相当上乗せしてたりとか、さ。
差額以上で北海道で豪遊するんですよね、勿論ライブ遠征ではなく、それとは別で。
高額転売も手をだす奴も鼻毛伸び続けたらいいのに、プリングルス買うたびに半分以上粉々になったらいいのに、トイレで毎回自分の分未満しか紙が残ってなきゃいいのに。

どうでもいいニュース:
「キャリーオン」は「Festival Out」でオンエアされた時に必死こいて録音したのだった。
それと同じミックスなのか、どうなのか。ギターの聴こえ方が違うような気がした。

どうでもいいメモ:
1曲目~「Vampiregirl」が爲川、「キャリーオン」以降が武田、アンコール「Black Market Blues」「Punishment」が全員